−津軽の農村− |
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〔弘前りんご公園に展示している1863年頃の津軽農家住宅(復元)〕 |
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〔大正期の農家住宅〕 |
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昔の農具や道具 ※厩(馬屋)保管 ※馬を飼っておく独立した建物や家屋内の馬(ときには牛)を飼う部屋で、〈まや〉とも呼ぶ。
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◆「めんじゃ」台所は、土間の北側の隅にありました。薄暗くて冬は寒く、炊事も大変です。 土間と食事をする居間との間の段差を行ったり来たり、履物を脱いだりはいたり大変です。 外にある井戸や川から水を汲んで水桶一杯になるまで何度も運びます。 ◆「ヘンツ」便所は外にありました。冬の外は寒くて「あだり」脳卒中「けっぱり死」で亡くなる人も多かった。 トイレットペーパーなどなく、大は、使用後のりんご袋(手でもいで柔らかくする)や「藁シビ」(竹輪のように丸めて使う)、縄を垂らした。 溜め桶に板を渡して跨いで用を足すので、足を踏み外すこともあった。(肥溜めに落ちる) 夜は、「おまる」簡易便器を用意して家のなかで済ます事もありました。(電灯もない外便所は恐怖。。) ◆「ゲシ」(人糞尿)は貴重な自給肥料。「金肥」(化学肥料)は買えず荷車に肥え桶を積んで町に買いに行った。 (野菜などと物々交換) ◆白いご飯はなかなか食べられなかった。(雑穀のひえ・あわ・豆や野菜を混ぜた。) ごはん、漬物、汁物が基本でおかずは畑で採れた野菜を煮物や漬物、汁に入れて食べた。 朝早くから畑で働くので干しもち・いも・漬物・おにぎりの間食をとった。 干しもちを食べ水を飲むと腹が膨らんで腹持ちがよい。 たまごは高嶺の花。たまごの「カラ煮」(ゆで卵)は運動会の楽しみ。 生魚類は何日かに1回、普段は干し鱈、身欠鰊、ホッケの押しすしなど1日1回食膳にのぼればいい方だった。 ◆冬の農閑期は村の飼い犬にとって恐怖の時期。ある日突然姿を消す。 「かくじ」(家の裏)でバラシ、「わげもの」(若者)の数少ないタンパク質補給!? ◆「カレゴ」(住込み年雇い人)小作農の2男3男が大きな農家(地主など)に住み込みで雇われる人。 寝泊りする部屋は、牛馬や家畜小屋の「マゲ」(屋根裏)でムシロ敷きの電気もあるかないかという粗末なところ。 労働時間は、夜明け前に起床し日が沈むまで田畑で働き、給金は主に米で実家に送る。 マゲは囲炉裏もなく布団に潜って寝るか、よそのマゲに遊びに行った。 「マゲ」は村の若衆の小さなサロン?でもあり、※「夜這い」など作戦会議や「津軽民謡」などもそこで伝授された。 ※マゲに主家の娘を連れ込んで「私生児」ということもあった。。 入浴することもなく、フンドシや猿股(パンツ)等の洗濯はどうしたものか。。 ◆「エンツコ」(赤児籠・保育器)「アダコ」(小守役)が居ないところでは、若い母親たちが日中、田畑で働くとき、幼 児を入れておく藁で編んだ籠。 体をもがいてエンチコが幼児もろとも用水堰に転落して溺死していたこともあったようです。 「ボノゴ」(後頭部、首の辺り)をのせるので後頭部が膨らんでいる。(布団に寝せられて育った子供は扁平でした。) ◆医者もままならなかった。 昔は、無知や未熟な治療で盲腸で腹3日病んで死んだり、麻疹に風邪ひかせて目が見えなくなったりずいぶんありました。 「肺病マギ」(結核)マギとは血縁、同族のことで、家族から結核患者が出ると、その家へ行く人もなくなり(入院させないから)その兄弟を結婚の対象から避けた。 ◆ジェンコで物買うもんでなかった。(大正10年頃) 魚や酒や、醤油やマッチなど、どこでも大体「米」や「年貸し」(ツケ)で買い信用ならない人には売らなかった。 (葉書1枚1銭5厘、切手3銭、米1升28銭) ◆昔の巡査はとにかくえばった。 酔っぱらいは「ぶたぐ」(殴る)家で裸になっても罰金(50銭科料)立ちションはもってのほか、間違っても口答えできない。 |
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【今と昔の町並み】−弘前市− | |||||||||||||||||
〈弘前駅前大町付近〉 明治27年弘前と青森間に開通。馬車では1日を要したが、1時間29分に短縮。(運賃1円)現在の大町は、殆どの一般住居が駅前開発で城東や宮園などに移転しました。 |
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〈下土手町付近〉 昔「角は」の「まっこ」(回転木馬)が年1度の楽しみでした。 |
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”嬉し懐かし”古今東西、農家の暮らしの移ろいなど 皆さんの思い出や情報をお寄せください。tosibora@yahoo.co.jp |