果糖に含まれている糖類、特にショ糖や果糖は、肥満や糖尿病の原因となると記述されることがありますが、誤解であることが明らかになりました。
FDA(アメリカ食品医薬局)の糖類の健康面における評価を行い、一般に言われている疾病(肥満、糖尿病、高血症など)については、糖が直接的な原因であるという明確な証拠はないと結論付けました。
また、FAOとWHOの両機関が合同で「糖類の摂取は肥満を促進する」という考えは誤りであり、砂糖や他の糖類が生活習慣病に直接結びつくことはないとしています。同時に果物、穀類、牛乳(乳糖4〜5%)などから供給される糖類(炭水化物)は、エネルギーの供給源として最も重要であるとしています。
人介入研究では、りんごの摂取で中性脂肪が減ることが明らかになり、七万五千人の女性を調べた疫学調査においても、心臓病発症と果糖の摂取量との間には直接的な関係がないと結論付けています。
糖類は生命を維持し、健康に活動するためのエネルギー源として最も基本的な栄養成分です。糖類は小腸で消化吸収されるため、スポーツなどの激しい運動をした後の疲労時の、栄養補給に高い効果を発揮します。